神社にお参りする際、「氏神様」や「氏子」という言葉を耳にしたことはありませんか?初詣などで、有名な大きな神社に行くのも良いですが、実は私たちの生活を日々一番近くで見守ってくれているのが「氏神様」です。
今回は、氏神様のルーツや役割、そして「崇敬神社」との違いについて分かりやすくご紹介します!
氏神様は、「一族の守り神」だった

氏神様とは、自分が住んでいる地域を守ってくださる神様のことです。その土地の名前を取って「○○さま」、または親しみを込めて「○○さん」と呼ばれることもあります。また、氏神様が祀られている地域の住民のことは「氏子(うじこ)」と呼びます。
今でこそ「地域の守り神」として定着していますが、もともとは古代の生活集団である「氏族(同じ血縁関係にある一族)」の祖先神や、一族に縁の深い神様をお祀りしたのが始まりでした。つまり、昔は「一族の守り神」だったのです。 それが時代が進むにつれて、血縁関係がない人たちでも共同でお祀りして連帯感を深めるようになり、次第に現在のような「地域の守り神」へと変化していきました。

なお、生まれ育った土地の守護神である「産土神(うぶすながみ)」や、特定の場所を守護する「鎮守神(ちんじゅがみ)」といった言葉もありますが、現在ではこれらも次第に氏神様と同じ意味で用いられるようになっています。
私たちにとって氏神様はどんな存在?

数ある神様の中でも、氏神様は私たちにとって最も身近な神様と言えます。
氏神様は、その地域で暮らす人々の日常に寄り添い、子供の誕生から成長、地域の平安、そして私たちの日々の生活を見守り、助け導いてくださる存在として古くから崇敬されてきました。引っ越しをした際や、人生の節目などに挨拶へ行くのにふさわしい神様です。
3. 「氏神神社」と「崇敬神社」の違いは?

氏神様をお祀りする神社(氏神神社)とは別に、「崇敬神社(すうけいじんじゃ)」という言葉があります。
氏神神社が「自分が住んでいる地域の神社(地縁関係)」であるのに対し、崇敬神社とは、地縁や血縁とは関係なく、個人の特別な信仰などによって崇敬される神社のことを指します。そして、崇敬神社を信仰する人のことを「崇敬者(すうけいしゃ)」と呼びます。
ここで気になるのが「氏神様と崇敬神社、どちらをお参りすればいいの?」という疑問かもしれませんが、1人の方が両方の神社を共に信仰(崇敬)しても全く差し支えありません。地元の氏神様を大切にしながら、ご自身が個人的に惹かれる崇敬神社にも足を運ぶという形で大丈夫です。