なぜ「馬」の字が入っているの?神社で願いを込める「絵馬」の意外な由来

2026/03/06 更新

神社にお参りした際、願い事を書く「絵馬」。今日でも受験シーズンなどには、合格祈願の絵馬がたくさん奉納されているのを目にしますよね。 でも、なぜ木の板に願い事を書くのに「絵馬(絵の馬)」という名前がついているのでしょうか?今回は、絵馬の意外な由来と歴史についてご紹介します!

はじまりは「本物の生きた馬」だった!

実は、絵馬はもともと神々に「本物の馬」を献上していたことに由来します。 古くは『常陸国風土記』や『続日本紀』といった歴史書にも、雨乞い(祈雨)や雨を止ませる(止雨)などの祈願のために、生きた馬を献上していた記録が残されています。当時から、馬は「神様の乗り物」と考えられており、献上された馬のことは特別に「神馬(しんめ)」と呼ばれていました。

時代とともに「馬の像」から「絵馬」へ

しかし、毎回本物の生きた馬を奉納するのは大変ですよね。そこで時代が下るにつれて、本物の馬の代用品として「馬像」が奉納されるようになり、さらにそれが簡略化されて現在の「絵馬」の形へと変化していったのです。 また、神様の乗り物として主に「神輿(みこし)」が使われるようになると、神馬は神様にお供をするだけの役割へと変わっていきました。

なぜ「馬」が特別だったの?

馬は輸送や農耕、軍用など、古くから人々の生活においてあらゆる面で大きな役割を果たしてきました。それに加えて、馬に対する信仰上の意味合いもありました。 例えば、平安時代の宮中行事に「白馬節会(あおうまのせちえ)」というものがあります。これは正月7日に天皇が白馬をご覧になる行事ですが、陰陽五行説において白馬は聖なる「陽」の動物とされており、白馬を見るとその年の邪気を祓うことができると考えられていたのです。この行事はのちに、各神社でも除災招福(災いを避け福を招く)の神事として行われるようになりました。

現代の絵馬はバリエーション豊か!

本来、絵馬にはその名の通り「馬の絵」が描かれていました。しかし、時代や人々の願いが多様化するにつれて、描かれる内容も次第に変化していきました。 現在では、お祭りの模様やその年の干支が描かれたもの、さらには「病気平癒」や「芸能上達」の祈願が表されたものなど、多種多様な絵馬が見られるようになっています。

関連コラム

関連コラムはありません。